警告に使用されるシンボル
警告ラベルにも使用されているシンボル(図記号, Graphical symbol とも呼ばれています)をまとめてみました。
警告の用途に使用できるシンボルとしてはISO3846, ISO6130, ISO7010, ANSI Z535.3, ANSI Z535.4 等に規定されておりますが、
いわゆるテンプレート的にそのまま採用できるものとしてのデータベースはありません。
一方で、シンボルとしてもきっちり比率などが決まったものでもなく
同じ絵柄と認識できるレベルであれば許容されるものとなり、警告ラベルの販売業者によって微妙に異なるのはこのためです。
ひとつご注意いただきたいポイントがあります。それは装置の向け先がEUの場合は黄色三角と黒枠のシンボルを選ぶようにしてください。
このことは以前の投稿でもまとめておりますので併せてご参照ください。
警告ラベルであれば、そのまま購入して貼り付けを行えばよいのですが、取扱説明書にて説明する場合にはこのシンボルをデータとして使用したいニーズがあるかと思います。
警告ラベルのメーカーのサイトで確認できるシンボルにはライセンスがありますので、そのまま使用することはできません。またISOやANSI規格にも著作権があるために、こちらをこのまま使用することも原則としてはNGではないかと考えられます。
そこでフリー画像サイトにて使えそうなシンボルを集めてきましたので、その意味するところの解説と含めて、こちらで紹介いたします。
使用したフリー画像サイトはこちらです。
https://publicdomainvectors.org/
感電に関する危険: EN60204-1の要求として、この扉の内側には感電する電圧(AC25V, DC60V以上)がある場合はラベルとして貼る必要があります。
火災に関する危険
爆発に関する危険
腐食に関する危険
毒に関する危険
転倒に関する危険
つまづきに関する危険
手が機器に巻き込まれることに関する危険
手が機器に押しつぶされることに関する危険
手が機器に挟まれることに関する危険
自動扉に挟まれることに関する危険
高温表面による火傷に関する危険:EN60204-1においても指定されている警告シンボルとなります。
火傷の危険があるとみなされる表面温度の解説は別途おこないます。
低温表面による凍傷に関する危険
強磁場に関する危険
放射線に関する危険
レーザーに関する危険: IEC 60825シリーズによりレーザー機器はクラス分けがなされており、各クラスに応じて貼付される警告ラベルが決まってきます。そしてこのシンボルはIEC60825により細かく比率が決まっています。
生物学的に関する危険
非電離放射、無線に関する危険
毒ガス、窒息に関する危険
UV光に関する危険:太陽シンボルマークの真ん中に「UV」と記載しているものもあります。
一般的な危険:このシンボルを使用する場合には文章を併記すること必要があります。
これらは、あくまでフリー画像内で捜した結果ですので、冒頭に紹介した規格の中で例として紹介されている警告シンボルとは内容と少しちがったり、向きが違ったり、縦横比がちがったり、そもそも表現方法が違ったりしているものも混ざっています。
ただしその一方で、ここで紹介している警告シンボルに関しましては私の経験上では使用されていてNGとはなりません。
上記の警告シンボルを一括でダウンロードできるように用意もいたしました。
警告ラベルとしてはミスミやモノタロウ、警告ラベル.comで入手することができますし、もし納期に余裕があるのであれば海外の警告ラベルメーカーから取り寄せるという手段もありますので、一つ紹介いたします。https://www.modernsignsdigital.co.uk/
利用するメリットとしては、文面をより細かく選択することができます。